IaaSやPaaSの導入を支援するパブリッククラウド導入支援サービス部門と、プライベートクラウド構築支援サービス部門は、上位に大きな変動はなかった。その中で、パブリッククラウドではサイオステクノロジーとTDCソフトウェアエンジニアリング、プライベートクラウドでは日立製作所と日本IBMが新たにベストサービスを獲得した。
今回、パブリッククラウド導入支援サービス部門でベストサービスとして選んだのは、サイオステクノロジー、日立ソリューションズ、TDCソフトの3社である(表2)。サイオステクノロジーは、グーグルとセールスフォース・ドットコムのパブリッククラウドを対象にした導入支援サービスを提供する。日立ソリューションズの「ハイブリッドインテグレーション」は前回に続いてベストサービスとなった。
3社がベストサービスを獲得した大きな要因は、「サービス内容」と「利用開始支援」が手厚い点である。事前コンサルティングから教育支援まで、企業をサポートする体制を整えている。サービスの利用開始時には、事業者との契約やクレジットカードによる支払いの代行なども請け負う。こうしたきめ細かな支援体制が高評価につながった。
日立ソリューションズは、クラウド導入後の保守や運用の支援に力を入れている点も目を引く。利用企業向けにセキュリティ対策や障害対策、バックアップのメニューなどを独自に提供している。可用性について、数値目標を設けてサポートするなどの取り組みも高スコアの要因となった。
このほか、基準としている62.5ポイントには届かなかったものの、支援サービスを充実させた企業は高い評価を得ている。