日立グループのデータセンターを活用し、2重化を徹底したバックアップソリューションを提案する(表1)。パブリッククラウドは使わずに、SaaS(Software as a Service)として提供する(図1)。

表1●日立電子サービスの提案内容
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図1●データセンターに自動的にバックアップを実施するSaaS型の「安心バックアップサービス」を提案
オートノミーのバックアップツール「LiveVault」を使う。
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 バックアップ対象とするサーバーに、オートノミー製のバックアップツールをインストール。設定したポリシーに基づいて自動的にデータをバックアップする。データセンターはそれぞれ東日本と西日本にあり、それぞれの間でデータを同期させる。通常時にバックアップしているデータセンターなどに障害が発生した場合は、もう一方のデータセンターのバックアップデータを利用してリストアでき、広域災害時でも最新の内容に近いデータを使って事業を継続できる。また可用性を高めるために、バックアップのスケジュールなど管理情報も、オートノミーの二つのデータセンターで管理し、これも同期させる。

 最終的なバックアップセットは、すべて日立グループのデータセンターに配置。最新のバックアップセットまたは一部データを、ユーザー側データセンターにキャッシュの形で保存することもできる。

 バックアップ用の通信回線に制約はない。性能面から既存回線と別回線が必要な場合は、別途対応する。ネットワークとしては、インターネットのほか、オプションでIP-VPNにも対応可能である。

■編集部注■日立電子サービスは2011年10月1日、日立情報システムズと合併、社名を日立システムズに変更しました。

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