Microsoft Application Virtualization(App-V)は、マイクロソフトが2006年7月に買収したSoftricity社のSoftGridをベースに開発された製品です。アプリケーションの実行環境を抽象化し、クライアントOSから分離するアプリケーション仮想化テクノロジです。

 App-Vを使用すると、デスクトップアプリケーションをインストールしてカスタマイズした仮想アプリケーションの実行環境をパッケージ化し、クライアントに効率的に配信できます。仮想アプリケーションはクライアントにインストール不要で、キャッシュされるだけで実行可能となり、ローカルにインストールされたアプリケーションと変わらない応答性とエクスペリエンスをユーザーに提供します。アプリケーションの準備と展開、およびライセンスを中央で一元的に管理できます。

 デスクトップクライアント向けのApp-Vは、ソフトウェアアシュアランス(SA)で提供されるWindows 7 Enterpriseの購入者への特典として、サブスクリプション販売されているMicrosoft Desktop Optimization Pack(MDOP)for Software Assurance 2010 Refreshに含まれる製品の1つです(図1)。MDOPは、Microsoft Virtual Desktop Infrastructure Suiteの一部として購入することもできます。2011年3月にMDOP 2011がリリースされました。MDOP 2011には最新のApp-V Desktop Client 4.6 SP1、App-V Sequencer 4.6 SP1およびApp-V Server 4.5 SP2が含まれます。

関連サイト:Microsoft Windows Enterprise:Microsoft Desktop Optimization Pack

 RDS CALを取得している場合は、追加コストなし(MDOPの購入なし)でRDセッションホストのユーザーセッションにApp-Vの仮想アプリケーションを配信し、実行することができます。

関連サイト:Microsoft Application Virtualization for Remote Desktop Services 4.6

図1●App-V 4.6は、MDOPサブスクリプションまたはRDS CALの購入で利用できる
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