クラウドコンピューティング(以下、クラウドと略す)の導入が急速に進んできている。連日のように各社から様々なサービスの提供が開始されており、国内企業でも新規構築や更改時にクラウドを積極的に取り入れようとする動きが加速している。

 一方で、クラウドの導入に慎重なユーザーも少なくない。理由としては、セキュリティは本当に問題ないのか、どのシステムにクラウド適用すべきか、クラウドへの移行方式や性能や拡張性の問題、サービス停止や障害時の対応はどのように考えるべきか、などの課題を解消できずにいるためだ。

 本記事では、クラウド導入を検討している情報システム部門向けの実務的なガイドラインとなるよう、具体的なサービスや事例に基づき、3回に分けて連載していく。1回目はクラウドのサービス動向についてサプライヤー/技術/利用者/ガイドライン・制度の観点で解説を行い、2回目は主要サプライヤーのサービスを紹介しながらクラウド導入のためのガイドライン・注意点、3回目は具体的な導入事例を元にクラウドの適用領域や活用パターンを解説しよう。

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