TOPIXなどの株価指数を高速で計算・配信するシステムを新たに構築、稼働させた。構成銘柄の株価に変化があるたびに株価指数を逐次計算し、最新の株価指数を配信する。具体的には、(株価指数を計算する構成銘柄のうち)一つでも株価のデータが変化すると、変化してから10ミリ秒以内で新しい株価指数を算出し、配信できる。

 新システムでは、日立製作所のミドルウエア「uCosminexus Stream Data Platform」を採用した。このミドルウエアは、順次寄せられるデータを逐次計算するのに特化したもの。あらかじめ指数の計算式を登録しておけば、株価の変化をきっかけに計算する。計算に必要なデータをメモリー上に展開して処理させたり、変化があった株価の部分だけを差分計算させたりすることで、高速に計算できるようにした。システム開発は日立製作所が担当した。