写真●レコチョクの半田基実氏(システム部長 兼 サービス推進部 担当部長、左)と木村隼人氏(システム部 システム開発グループ、右)
写真●レコチョクの半田基実氏(システム部長 兼 サービス推進部 担当部長、左)と木村隼人氏(システム部 システム開発グループ、右)
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 携帯電話向け音楽配信サイトを運営するレコチョクは、データウエアハウス(DWH)を活用したマーケティング活動を支援する新システムを構築した。同社は以前から複数の部署がログデータなどを分析していたが、各部署が別々のシステムを構築していたため、構築・運用の負担が大きかった。新システムとして、「複数の部署が共通に使うシステム基盤を構築することで構築・運用の効率化を図った」(システム部長 兼 サービス推進部 担当部長の半田基実氏)。

 新システム構築に際しては、レコチョク側で数社のDWH製品を比較。主要な製品については自らベンチマークテストを実施して製品を選定した。重視したのは、「事業拡大などに伴ってデータが増大したときに、スケールアウトによって性能が向上できることだった」と構築を担当した木村隼人氏(システム部 システム開発グループ)は語る。要件や検証結果などに基づき、DWH製品として米Greenplumの「Greenplum Database」を採用した。

 プロジェクトは2010年4月に要件定義と開発環境の構築をスタートし、2010年9月中旬に本格稼働を始めている。新システムの構築によって、業務処理スピードが以前に比べ最大で90%強向上したという。短期間でシステムを構築するため、DWHに取り込むデータの選別作業をはぶき、その分保存データ量が増えたが、工期を大幅に短縮できたと考えている。