ソニー損害保険は、ファイルサーバーのデータ爆発を防ぐための可視化システムを導入した。増え続けるデータを自動監視し、削除すべきファイルを迅速に発見するのが狙い。

 新システムは、ジャストシステムが提供するファイルサーバー可視化ソフト「Green Document Management System(GDMS)」をベースにしたもの。全社のファイルサーバーに保存しているデータから、何カ月もアクセスされていないファイルや内容が重複しているファイル、ファイル名が類似しているバージョン違いのファイルなどを抽出して一覧で表示。不要なファイルを削除またはバックアップ領域へと移動できるようにした。

 従来は、ファイルサーバーのディスク容量が不足すると、ファイルサーバーを運用している管理者がストレージの状態を手動で調査し、各ユーザー部門に対して不要なファイルの削除を依頼していた。管理者とユーザー部門双方の負荷は大きく、ファイルサーバーの運用効率を落としていたという。新システムの導入により、ファイルの整理を定期的に自動実行し、ファイルサーバーの肥大化防止につなげる。また、ドキュメント内容を可視化することで、機密情報や重要文書の適正な管理も実現するとしている。