2011年春に約4800台のiPhone 4を導入したファイザー。同社のスマートフォン導入の肝となっているのがMDMだ。

 同社はiPhone 4を導入する前、MR向けとして約3300台のWindows Mobile端末「X05HT」を利用していた。「デバイス1台ごとのコントロールができ、認証していないデバイスは接続させない」(岡崎担当部長)環境を求めて、合わせてマイクロソフトのMDM製品「SCMDM」を採用した。

 iPhoneに乗り換えたきっかけは、マイクロソフトがWindows Mobileの戦略を転換したこと。今後SCMDMでサポートできる端末の供給に不安を抱いた。そこで同社はWindows Mobileを捨て、第2世代のスマートフォンとしてiPhone 4を選択。第1世代のWindows Mobileと同様にバックエンドの仕組みも求め、SCMDMに匹敵するMDM製品を探した。

 「MDMは使ってみないと本当の実力は分からない。ちょうど製品の黎明期で、機能拡張の頻度が高く、試行錯誤した」と岡崎担当部長は打ち明ける。同社はいくつかの製品を試し、最終的に米モバイルアイアンのMDM製品「MobileIron」を選んだ。

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