図1 Intel社のChief Technology OfficerでIntel Senior FellowのJustin Rattner氏
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マイクロプロセサなどに関する学会「A Symposium on High Performance
Chips(HOT CHIPS)18」で米国時間の2006年8月21日に,米Intel Corp.のChief Technology
OfficerでIntel Senior FellowのJustin Rattner氏が基調講演を行った(図1)。この講演でRattner氏は,「2010年のマイクロプロセサを開発する今,将来のアプリケーション開発を手伝う必要がある」として,マイクロプロセサに搭載するCPUコアの数が増加する時代に向けて様々な取り組みを進めていると語った。
Intel社は3〜4年ほど前から,「Tera-Scale Computing」の研究開発プロジェクトを続けている。Rattner氏はTera-Scale
Computingにおけるマイクロプロセサのコンセプトとして,16個のCPUコアを集積する「Strawman」を見せた(図2)。実現に向けた課題として,メモリの複雑な階層化,CPUコア間やマイクロプロセサ外部との通信インタフェースの革新,多数のスレッドの並列処理の実現,特定の処理を行う専用論理回路の追加などを検討する必要があるとした。その検討に欠かせないのがベンチマーク・テストなどの定量化手法であるが,現在はマルチコア型マイクロプロセサに適した定量化手法が確立されていないことが問題であるとの見解を示した。
図2 Tera-Scale Computingを実現するマイクロプロセサのコンセプト
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Intel社は,4個のCPUコアを集積するパソコンおよびサーバー機向けマイクロプロセサを2006年第4四半期〜2007年前半に出荷する計画である。Rattner氏は米Sun
Microsystems, Inc.や米Azul Systems, Inc.の例を挙げながら,「多くのマイクロプロセサ・メーカーがマルチコア化による性能向上に方針を切り替えた」とし,今後はマイクロプロセサに集積するCPUコアの数が増加すると予測する。しかし現在は,マルチコア型マイクロプロセサでの動作を前提にマルチスレッド化したアプリケーション・ソフトウエアが少ない状況にあると認識している。こうした状況を打開するために,マルチスレッド化したアプリケーション・ソフトウエアの開発支援に力を入れるとした(図3)。
図3 CPUコアの数が増加し始めたものの,性能を向上させるためにマルチスレッド化したアプリケーション・ソフトウエアは増えていない状況にあるとした。
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