浜松市の情報政策官(CIO補佐官)が内定した。内定者は小林丈記氏。日本アイ・ビー・エムを経てCALS/ECのコンサルティングなどを手がけるシーキャット(本社・静岡市、設立当時の名称は建設CALSテクニカルセンター)を設立し現在も代表取締役社長。2007年4月1日から最長任用期間を4年とする任期付職員としてCIO補佐官を務める。

 浜松市では、来年4月1日から企画部内に新たに設置する情報化推進担当部長として、民間からCIO補佐官を募集していた。応募者15人から選考した結果、小林氏に内定した。浜松市によると民間から常勤のCIO、もしくはCIO補佐官を登用するのは政令指定都市としては新潟市と浜松市のみ。「外部登用・常勤・決裁権を持った部長職で、専任スタッフが付くCIO補佐官は政令市、中核市では初めてではないか」(同市情報政策課)という。

■図 浜松市における情報政策官(CIO補佐官)の位置付け
浜松市における情報政策官(CIO補佐官)の位置付け

 CIO補佐官の業務として浜松市は、(1)業務及びシステムの全体最適化の推進、(2)IT調達の管理・統制、(3)ITに関連して想定されるあらゆる脅威に対するセキュリティ対策(個人情報保護を含む)、(4)情報部門における人材育成、(5)一般職員の情報リテラシー向上を挙げている。また、新公会計制度の導入を前提とした財務会計システムの開発もCIO補佐官を中心に進めていく。