無線ブロードバンド規格WiMAXを推進する業界団体WiMAX Forumは現地時間の10月22日,台湾当局の支援を受けた試験センター「M-Taiwan WiMAX Application Lab」の開設を発表した。

 同センターは,台湾のHsinchu(新竹)に置かれ,世界各地の開発者がVoIPやエンターテインメント分野などに向けた新たなWiMAX対応装置およびアプリケーションの実験開発に利用できるようにする。実際のWiMAXシステム上で製品やサービスの性能をテストし,消費者受容性を測定してから市場投入することが可能となる。

 また,大学生にも門戸を開き,教授や業界リーダー,WiMAX Forumおよびメンバー企業との共同開発に参加できるようにする。

 台湾政府はWiMAX技術の推進に積極的で,海外ベンダーの招致などに取り組んでいる。台湾での研究開発センター建設や,地元企業との協業を促進する目的で,新たにフランスのAlcatel-Lucent,米Motorola,フィンランドNokiaとドイツSiemensの合弁会社であるNokia Siemens Networks,米Sprint Nextelと了解覚書(MOU:Memorandum of Understanding)に署名した。また米Intel,NEC,カナダのNortel Networks,ドイツのRohde&Schwarzとも同様の署名を交わす見込みという(米InfoWorldの情報1情報2)。

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